野球観戦をエサに生きているシカと言います。生まれも育ちも宮城県のゴリゴリの楽天ファンです。
田中将大選手が楽天に復帰することが決まりましたね!
ファンにとって夢のような補強と言えるのではないでしょうか。
この記事では、田中将大選手が楽天に復帰することで発生する7つの効果を紐解いていこうと思います。
まずは田中将大選手との契約内容を押さえましょう。
楽天との契約内容
- 年俸:9億円プラス出来高払い
- 契約期間:2年契約
- 背番号:「18」
楽天としては、最大限の誠意を契約内容で表すことができたんじゃないかと思います。
各メディアでは契約年数について「メジャーリーグに戻ることを前提にした1年契約だろう」という予想を立てていましたが、2年契約での合意とのこと。
楽天ファンとしては嬉しい誤算でしたね。
契約年数については、田中将大選手の海外FA権獲得までの期間との兼ね合いもあるのだと思います。この項目については分かり次第、加筆修正します。
ここからは楽天に復帰することで発生する7つの効果を解説します。
効果1:先発陣の補強
元々、楽天投手陣は日本球界を代表する実績を持つ投手が数多く在籍しています。
以下、2020年シーズン楽天在籍先発陣と主要タイトル
・則本昂大
最多奪三振:5回
・岸孝之
最優秀防御率:1回、最高勝率1回、GG賞(ゴールデングラブ):1回
・涌井秀章
最多勝利数:4回、沢村賞1回、GG:4回
ちなみに田中将大は…
・田中将大
最多勝利数:2回、最優秀防御率:2回、最多奪三振:1回、最高勝率:2回、沢村賞:2回、MVP:1回、ベスト9:2回、GG賞:3回
田中将大が加入した際の先発ローテ
田中将大が楽天先発陣に加わった先発ローテーションを考えてみましょう。
基本的には2021年シーズンは同一チームと3連戦で試合日程が組まれています。
さらに先発投手を中6(登板してから数日休養を取らせること)で起用することを前提に考えると、
例:「田中→涌井→若手の投手」「則本→岸→若手投手」
という、「どの球団との3連戦の内2回をエース級の投手で戦う」重厚な先発投手陣の完成です。
先発投手がある程度ゲームを作ってくれると、チームの勝利数が増えるだけでなく次のような効果もあります。
効果2:中継ぎへの負担軽減
先発が試合序盤で大量失点し降板するケースが減ることで、中継ぎ投手の負担軽減につながります。
先発投手が7回まで投げれば、その後8回・9回と先発投手を含めた3人で試合を組み立てることができます。
特に楽天の投手陣は夏場、シーズン中盤に中継ぎ投手に疲労が蓄積してしまい、チーム成績が落ち込む傾向にあります。
中継ぎ投手の負担軽減は優勝へ欠かせない条件と言えます。
また、試合に投入する中継ぎ投手が少なくなれば、石井監督兼GMは選手の疲労を考慮した采配に悩むこともなくなります。
もちろん、これは机上の空論。あくまで理想的な試合展開での話です。
実際には早々にノックアウトされるケースもあれば、ワンポイント起用や怪我などのアクシデントもあります。
しかし、「効果1」の項目で紹介した「田中将大が加入した際の先発ローテ」なら、理想的な試合展開を多く作る可能性を期待させる実績があると思います。
効果3:若手への教科書
石井監督兼GMが浅村や鈴木大地を補強した際に
「基本的にはサードをやってほしい。理由としては野球は間のスポーツなので、間があった時にピッチャーに行ってくれるとか、内野でちょっと集まろうか、とか内野の中に司令塔みたいな人がいてくれた方がいい」
鈴木大地をFAで獲得した際のコメント
と、リーダーシップを発揮できる面を高く評価するコメントがありました。
これから外部から補強した中堅・ベテラン選手にはチームを支える若手選手への「教科書」としても期待しているように感じます。
これを踏まえて田中将大の存在を考えると、
- 日米で結果を残した実績・経験
- 日米の練習の違い
- 練習への取り組み方
- エースとしての心構え
- フォームや握りなどの技術面
若手投手にとってはメリットだらけですね。
特に、2020年のドラフトで獲得できた早川隆久の「教科書」として田中将大を使用できるのは楽天イーグルスにとって大きな財産になりそうです。
他にも、田中将大が若手選手に与える影響は、大変価値あるものになると思います。
効果4:チームの戦い方の確立
チームを象徴する戦力がいるだけで、チームの戦い方は変わってきます。
かつてJFK(ジェフウィリアムス・藤川・久保田)を要した阪神は、「7回までにリードして試合を展開すれば勝てる」という戦い方でリーグ優勝。
山川・中村・秋山・森・金子・源田・外崎らの山賊打線を要した西武は「多少失点しても中盤で大量得点し逆転する」という戦い方でリーグ優勝。
他を圧倒する戦力があれば、その他の要素で他球団に劣っても優勝が狙える例だと考えています。
田中将大が加入した楽天先発陣は則本・岸孝之・涌井にルーキーの早川を加えると、2桁勝利を狙える投手が5人揃うことになります。
上記のJFKや山賊打線と比較しても遜色ない戦力であると思います。
効果5:役割の明確化
チームとして戦い方が確立されれば、選手は「自分の役割が明確になり出番に備えて準備がしやすい」というメリットも生まれます。
長いシーズンを戦う際、これがかなり重要なのです。
仕事でも自分の役割が明確になっているとパフォーマンスが上がりますよね。これはプロ野球でも同じです。
特に中継ぎ投手は「スクランブル登板する機会が減る」ことは
「自分は○回から登板するから、まだ投げなくていいぞ」とか「先発が崩れたときのロングリリーフは俺だ」
と精神的にも余裕を持ってブルペンで準備することができます。
2020年シーズン中盤の逆転負けの多さを考えれば、田中将大の加入によって「中継ぎ投手の不安材料を間接的に解決する」ことになりそうです。
効果6:メディア注目度UP
Twitterのトレンドにも「#田中将大」がトレンド入りしました。
さらには「#楽天優勝」という浮かれっぷり。
多くのファンから注目を集めていることが分かります。
チーム順位だけでなく、田中将大を中心とした「球団史上2回目の優勝へ向けたサクセスストーリー」にも関心が集まりそうです。
これはファンのニーズにもマッチしていますから、上手くマーケティングすれば球団にとって大きな収益増が期待できそうです。
効果7:球団収益の増加
「効果6」でも触れましたが楽天ファンは優勝に飢えています。
特に2021年シーズンは東日本大震災から10年。区切りの年でもあります。
田中将大を中心にファンの期待は高まりますから、試合観戦チケットの売り上げやファンクラブ会員数、グッツ収益も伸びることが予想できます。
この球団収益の増加があれば、今後の選手補強に予算を振り分けることもできます。
個人的には、ソフトバンクのような「若手選手育成のための施設増設」などの球団の未来へ投資してほしいと考えています。
まとめ
- 先発陣の補強
- 中継ぎ陣への負担軽減
- 若手への教科書
- チームの戦い方の確立
- 役割の明確化
- メディア注目度UP
- 球団収益の増加
ここまで読んでいただきありがとうございました。
下記の記事では楽天イーグルスの補強についても書いています。

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